はじめに
多くの企業では、受注管理や売上管理をSalesforceで行いながら、在庫管理や棚卸資産の評価を別システムで運用するケースが散見されます。その結果、システム間のデータ断片化や手作業による集計・転記ミスが発生し、月次棚卸業務に多大な工数とコストがかかってしまいます。
本ガイドでは、「ERP Platform for Salesforce」を活用してSales CloudとERP機能をシームレスに統合し、特に「棚卸資産の集計」について注力します。会計評価手法を自動化し、リアルタイムでの在庫数・評価額の把握を可能にすることで、月次棚卸業務の大幅な効率化と正確性向上を実現します。まずは在庫評価における課題と導入によるメリットを見ていきましょう。
なぜ「棚卸資産の集計」が重要なのか
大企業でシステムに大きなコストをかけることができる企業では、既に棚卸資産の集計は自動集計となっていると思いますが、中小、中堅企業ではExcelを使用した棚卸資産の集計業務を行っているケースが多いと思います、在庫総数がそれほど多くない場合は大きな問題にはなりませんが、数千から数万点の在庫を複数拠点で管理する場合、月末の資産計上で担当者に大きな負担がかかっていると思います。また、月末最終日に全ての在庫移動が完了していることを確認して、その時点の在庫数を計算しなければならず、毎月予定をロックされてしまいます。理想的には意図したタイミングで遡り(先月末時点)の集計をいつでも行えることです。
Salesforceのレポート機能で実現可能か
今記事を書いている私は、Salesforceと出会って11年、多くのレポート駆使やカスタマイズを重ね、何度も標準機能のレポートでの在庫集計を試みましたが、毎回変わる在庫原価と遡り集計の二つが、担当者レベルで簡単にワンクリックで使える機能にすることは難しかったです。
ニーズから生まれたSalesforce AppExchangeアプリケーション「ワンクリックで棚卸資産の集計を実現」
最終的にSalesforceの懐の広いノーコード、コードを使ったカスタマイズを使用しアプリを作ることを決意し、1年の開発期間を経てリリースできたのが、ERP Platform for Salesforceというアプリです。このアプリでは在庫管理を必要とするお客様が必要な機能をワンパッケージにまとめました。日頃営業の方が行う提携業務で自動的に在庫を出荷できるようにし、現場での負担を極力減らした状態で、経営層や経理担当者が正確な数字を把握、経営にフィードバックすることができるように設計しています。また、現在ERP関連のアプリケーションは導入だけで数百万から数千万、年間の運用コストも数千万という中、月額 ¥2,000/ユーザーという価格設定にし、ERPシステムの民主化を推進します。
主な機能
経営層や経理担当別のダッシュボード
各部門の担当者が必要な情報をダッシュボードにまとめ、組織の数値を可視化しています。
棚卸資産の評価方法
内部的には一番精度の高い個別法で数値を保持し、会計用に各企業が選択している棚卸資産の評価方法で集計可能です。
複数拠点での在庫管理
在庫は複数拠点で管理可能で、棚卸資産の集計では拠点別や入荷ロット別の数値をワンクリックで集計できます。
為替レートの適用
為替レートは内部評価用に仕入日付時点のレートを適用、会計用に仕入れ時点のレート適用をそのまま使うか、月間平均レートを適用するか選択できます。
ROI「投資費用対効果」
費用対効果は各企業で異なると思いますが、今回は棚卸資産の集計に絞り担当者は毎月どれくらいの時間を費やしているでしょうか。ERP Platofrm for Salesforceの価格から費用対効果を考えてみてください。
導入と費用
ERP Platofrm for Salesforceは導入も簡単にできるように設計しています。現在の商品や各商品の在庫数などは導入日時点の在庫数をこちらでご用意したExcelに入力していただければ、一括導入も可能となっています。初期設定から日常運用までのマニュアルをご用意しておりますが、アプリの特性上マニュアルは200ページ近く、マニュアルを読むのがストレスと感じる場合は、伴走支援メニューもご用意しておりますので、スムーズに運用開始いただけるご支援体制を整えております。
AppExchangeアプリのご案内
さてここまで記事をお読みいただきありがとうございます、ここから弊社の開発した「ERP Platform for Salesforce」のご紹介をさせてください。
今記事を書いている私は、Salesforceに出会って11年、ユーザー・マネージャー・そして現在は経営者としてSalesforceを使用し、ユーザーから見たSalesforceや運営サイドの苦悩・苦労も全て味わってきました。
11年前Salesforceに出会った時、初めて営業の仕事を始めSalesfroceに出会い、営業を科学する事で面白いように結果が出たのが衝撃で、起業の際、最初にお金を使ったのもSalesforceだったのを鮮明に覚えています。
起業して5年、販売業を営む中でずっとシステムの2重運用に非効率さを感じ、問題を解決するためAppExchangeでアプリを探しましたが、満足のいくアプリを見つけられず。次にパートナーさんに相談しアプリ開発を試みましたが、忙しい中で完璧な要件書を書くことが難しく、やはり最後まで満足のいくシステムにするのは難しかったです。最後に辿り着いたのが自力開発の道です。もともとプログラム関係は好きだったこともあり、丸々1年かかりましたが、満足のいくアプリの開発が完了しました。さらに同じ悩みを持つ方は必ず居るはずだ!と思い立ち、開発したアプリをAppExchangeで販売することを決定、運用サポートと共にお客様の課題解決を進めています。
ERP Platform for Salesforceは在庫管理と注文・見積・納品・請求・返還請求書といった基本的な帳票出力、仕訳の自動作成などを盛り込んだ販売業向けのオールインワンパッケージです。
現在ERP関連のアプリケーションは導入だけで数百万から数千万、年間の運用コストも数千万という中、月額 ¥2,000/ユーザーという価格設定にし、ERPシステムの民主化を推進します。ご興味いただけましたら下記リンクよりさらに詳細なご紹介ページをご覧ください。
https://www.factoryinnovation.co.jp/ERP_Introduction
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