Matterport
2024.08.22

初心者向けにMatterportの使い方を解説!撮影時のコツも

近年、不動産や建設業界で注目を集めているMatterport。本記事ではMatterportの基本的な撮影方法、また効果的な撮影のコツまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

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私たちファクトリー・イノベーションは、3次元測定器業界での長年のソリューションセールス経験と知識を活かし、お客様の用途に応じた適切なカメラの選定から、導入後のサポートまで、トータルでサポートいたします。

目次

Matterportとは?

Matterportは実際の空間を高精度な3Dモデルとしてデジタル化するためのツールです。専用のカメラとソフトを使うことで、建物や空間の内部を詳細かつリアルに再現し、バーチャルツアーやデジタルツインの作成が可能になります。


Matterportの主な特徴と用途は以下の通りです。

  1. 高品質な3D空間データを簡単に作成できる

  2. 不動産物件のバーチャルツアー作成

  3. 建設現場の進捗管理と記録

  4. 小売店舗のレイアウト計画と管理

  5. 文化財や美術館の展示のデジタルアーカイブ

  6. ホテルや旅館の客室案内

  7. 工場や施設の設備管理

Matterportの最大の魅力は専門的な知識がなくても直感的な操作で精密な3Dモデルを生成できる点にあり、幅広い業界で活用されています。

Matterportを始めるための準備:必要な機材とソフトウェア

Matterportを利用するためには、適切な機材とソフトウェアの準備が不可欠です。主に必要なものは以下の2つです。

  1. 対応カメラ

  2. スマートフォンまたはタブレット(カメラの制御)

Matterportは様々なカメラに対応していますが、用途や予算に応じて最適なものを選ぶことが重要です。主な対応カメラは以下の通りです。

  1. Matterport Pro3
    Matterport社製の最新モデル。LiDAR搭載で高精度な3Dスキャンが可能。屋内外問わず撮影可能で、半径100mまでの測定が可能です。

  2. Matterport Pro2
    Pro3の前モデル。4K画像と赤外線スキャンで高画質と精度を両立。主に屋内撮影向きです。

  3. 360度カメラ
    Ricoh ThetaやInsta360などの一般的な360度カメラも使用可能。手軽に始めたい方におすすめです。

  4. スマートフォン
    iPhone 12 Pro以降のLiDAR搭載モデルなら、専用アプリを使ってMatterportの撮影が可能です。

  5. Matterport Axis
    スマートフォンを回転させるモーター付き雲台。小規模な空間の撮影に適しています。

カメラを選ぶ際は次の4つのポイントを意識しましょう。

  • 使用目的
    不動産業や建設業など、高精度が求められる場合はPro2やPro3がおすすめです。

  • 予算
    専用機は高価ですが、360度カメラやスマートフォンなら比較的安価に始められます。

  • 撮影環境
    屋外撮影が多い場合は、Pro3や対応した360度カメラが適しています。

  • 操作性
    初心者の場合は、使い慣れたスマートフォンや360度カメラから始めるのもよいでしょう。

Matterportの撮影方法

Matterportを使用して高品質な3Dモデルを作成するには、適切な撮影手順を踏むことが重要です。ここでは、撮影の準備から実際の撮影方法まで、ステップバイステップで解説します。


撮影前にやるべき5つのこと

効率的で質の高い撮影を行うために、事前に以下のチェックリストを確認しましょう。

1. 機材の確認

撮影を始める前に必要な機材が揃っているか、そして適切な状態にあるかを確認します。カメラのバッテリーが十分に充電されているか、スマートフォンやタブレットの充電状態は大丈夫か、三脚は安定しているかなどをチェックしましょう。長時間の撮影が予想される場合は、予備のバッテリーや充電器を用意しておくと安心です。

2. 環境の整備

撮影スペースの清掃と整理は、高品質な3Dモデルを作成する上で非常に重要です。不要な物は移動または収納し、カーテンやブラインドを調整して自然光をコントロールします。また人や動物が映り込まないよう注意を払いましょう。

3. 明るさの確認

適切な照明は、3Dモデルの品質に大きく影響します。可能な限り均一な照明を心がけ、極端な明暗差を避けるようにしましょう。必要に応じて追加の照明器具を用意し、空間全体が適切な明るさになるよう調整します。

4. アプリの準備

App StoreまたはGoogle Play Storeから「Matterport」アプリをダウンロードし、インストールします。撮影前にはMatterportアプリが最新版にアップデートされているか確認し、使用するカメラとの接続テストを行いましょう。

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5. 撮影計画の立案

効率的な撮影を行うために、事前に撮影順序を決めておくことが重要です。通常は入口から撮影を開始し、撮影ポイントの概略図を作成しておくと便利です。

Matterportでの撮影方法8ステップ

Matterportでの撮影は、以下の手順で行います。

1. アプリのインストールと初期設定

まずApp StoreまたはGoogle Play Storeから「Matterport Capture」アプリをダウンロードし、インストールします。アプリを起動したら、アカウントを作成し、必要な情報を入力します。その後、アプリにログインし、権限の設定を行います。

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2. ジョブの作成

アプリを起動し、「新しいジョブ(+)」をタップして新しいプロジェクトを作成します。物件名やその他の適切な情報を入力し、保存します。これにより、撮影データの管理が容易になります。

3. カメラとの接続

アプリ内でカメラを選択し、Wi-FiまたはBluetoothを使ってカメラとスマートフォン/タブレットを接続します。接続が成功すると、アプリ上で緑のアイコンが表示されます。

4. 撮影開始

カメラを適切な位置に設置します。このとき、壁に平行になるように配置することが重要です。アプリ上の撮影ボタンをタップすると、カメラが動き出し、撮影が開始されます。撮影完了まで約20秒ほど待機します。

5. 次のポイントへの移動

1回のスキャンが完了したら、カメラを次の位置に移動します。一般的に1.5~2.5mの間隔で移動することが推奨されています。移動後、再度撮影ボタンをタップして次のスキャンを開始します。

6. 鏡・窓のトリム

撮影中に鏡や窓がある場合、アプリ上でその位置を指定する必要があります。特に鏡は撮影データの結合に悪影響を及ぼす可能性があるため、撮影直後に指定することが重要です。

詳細はMatterportサポートサイトのトリム方法をご覧ください。

7. 途中の確認も忘れずに

定期的にアプリ上の2Dマップを確認し、未撮影の箇所がないかチェックします。必要に応じて追加のスキャンを実施し、空間全体をカバーしていることを確認しましょう。

8. アップロード

撮影が全て完了したら、「Upload」ボタンをタップしてデータをMatterportクラウドにアップロードします。アップロードには時間がかかる場合があるので、安定したWi-Fi環境での実行をおすすめします。

効果的な撮影のコツ

高品質な3Dモデルを作成するためには、以下の撮影テクニックとTipsを参考にしてください。これらのコツを押さえることで、より魅力的で使いやすい3Dモデルを作成することができます。


1. 見る人の目線を意識した撮影を心がける

実際に空間を歩く人の目線で撮影順序を考えることが大切です。通常は入口から撮影を開始し、自然な流れで空間全体をカバーしていきます。これにより、閲覧者にとって直感的で分かりやすい3Dモデルを作成することができます。

詳細はMatteportサポートサイトの大きなスペース、空のスペース、または繰り返しのスペースのスキャンをご覧ください。

2. 階段の撮影に気をつける

階段の撮影には特別な注意が必要です。階段の上下それぞれから撮影し、つながりを確保することが重要です。また、人間の目線から見える一番上の階段(3-4段目あたり)で次の撮影を行うことで、自然な移動感を演出することができます。

詳細はMatteportサポートサイトの階段と複数のフロアをスキャンする方法をご覧ください。

3. ドアを開けておく

部屋と部屋をつなぐためには、ドアを開けた状態で撮影することが重要です。途中でドアを開閉すると、アプリが違う空間と認識してしまう可能性があるため、最初から開けた状態で撮影を進めましょう。

4. 照明を調整する

適切な照明は高品質な3Dモデルの作成に不可欠です。可能な限り自然光を活用し、均一な照明を心がけましょう。逆光や強い影を避けるため、必要に応じてカーテンやブラインドを調整します。これにより、より自然で見やすい3Dモデルを作成することができます。

5. 人がうつらないようにする

可能な限り、人が映り込まないように撮影することが重要です。人のいない時間帯を選んで撮影を行うのが理想的ですが、広い空間の場合は、撮影範囲に人がいなくなるよう事前に打ち合わせを行うことで対応できます。

Matterportの導入ならファクトリー・イノベーションまでご相談ください

Matterportの導入に関して、機材選択や操作方法、活用方法などでお悩みの方は、ファクトリー・イノベーションまでお気軽にご相談ください。当社は、Matterportの正規リセラーとして、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。

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  • 記事を書いた人
    皆川要

    外資系3次元測定器メーカーFAROにて法人営業を担当後、3Dソリューション営業の経験と知識を活かし、ファクトリー・イノベーション株式会社を設立。建設業・製造業・不動産などのDXを具体的な形で提案しています。

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