Matterport
2024.09.21

Matterportの編集機能を紹介!基本機能とSDK開発についても

Matterportの導入を、プロに相談してみませんか?

私たちファクトリー・イノベーションは、3次元測定器業界での長年のソリューションセールス経験と知識を活かし、お客様の用途に応じた適切なカメラの選定から、導入後のサポートまで、トータルでサポートいたします。

目次

Matterportは、3D空間キャプチャツールとして業界をリードする存在で、建設、不動産、製造業、商業施設管理など、さまざまな分野で活用されています。本記事では、Matterportの強力な編集機能に加え、開発者向けのSDK(Software Development Kit)や追加料金で利用できるアドオン機能について詳しく紹介します。Matterportの豊富な機能を理解し、どのようにビジネスに活用できるかを知ることで、3D技術の導入を一歩進めるきっかけとなるでしょう。

初めての方はMatterportとは?も併せてお読みください。

Matterportの編集機能とは

Matterportは編集権限を持つユーザーとしてログインすると撮影データに様々な編集を施すことが可能です。

Matterportの編集機能は、特別な技術的スキルがなくても使える点が大きな強みです。具体的には、不動産物件のバーチャルツアーや建設現場の3Dモデルを編集し、視覚的に分かりやすく構築できます。3D CADや図面を書く特別な知識を持っていない人にとって非常に便利な機能です。

Matterportの編集機能は下記の3つに分かれます。

  • 月額(または年額)のサブスクリプション料金のみで使える基本機能
  • 追加料金を払うアドオン機能
  • 利用料を支払い開発環境をつかうAPI/SDK

基本機能

マーカーとラベル付け

Matterportでは、「Mattertag(マータータグ)」と呼ばれるマーカーを空間内に設置し、情報を埋め込むことができます。例えば、工場の設備にマニュアルや図面を添付してドキュメントの一元管理をしたり、不動産物件のバーチャルツアーにおいて、各部屋の特徴や設備について説明するラベルを付けることで、視覚的なガイドを提供することができます。動画を貼り付けることも可能です。

ノーツ(チャット)機能

ノーツ機能は、3D空間内で注釈やコメントを追加するための便利なツールです。この機能を使うことで、スキャンした3Dモデル内の特定の場所にノートを設置し、チームメンバーやクライアントとのコミュニケーションをスムーズに行うことができます。

空間内の測定機能

Matterportは、キャプチャした空間内での距離やサイズを正確に測定することができます。これにより、設計者やエンジニアが現場を訪れることなく、寸法やスペースの確認が可能です。不動産の購入を検討している人にとってはお気に入りの家具が入るか確認することができます。

ガイドツアー

3Dツアー内での移動パスをカスタマイズし、視聴者が特定の経路を辿れるように調整することができます。これにより、視覚的な順序や強調したいエリアをコントロールすることができ、顧客に対して特定のメッセージやストーリーを伝えることが可能になります。

ミニマップ・コンパス

スペース上に方角と全体地図を表示させることができます。コンパスは不動産売買で購入検討者が物件の方角を理解するのに役立ちます。ミニマップは広い空間の中で自分の場所を把握するのに役立ちます。

ぼかし機能

人間の顔はスペースのアップロード時に自動でぼかすことが可能です。編集画面上では任意の箇所にぼかしをかけることができます。映り込んでしまった見せたくない情報(パソコン画面や個人情報)をぼかすことが可能です。

物件レポート機能

アップロードされた物件の間取りをMatterportのAIが学習し自動で間取り図と部屋の名前を作成してくれます。後から壁やドアを追加、編集が可能で変更された間取りはリアルタイムで図面に反映されます。CADソフトが使えない人でも簡単に家・オフィス・工場のレイアウト変更を検討できます。

共有機能

共有機能はMatterportの最も重要な機能のひとつです。撮影されたデータを共有する範囲を4段階に分けて設定することができます。

セキュリティ設定の甘い順にご説明します。

  • 公開
    インターネットの検索エンジンやMatterportが公開しているDiscoverサイトに掲載され、インターネットにアクセスできる人全てがあなたのスペースを見ることができます。これは観光地やホテルなど広告宣伝目的で撮影スペースを共有する際に使用します。
  • 非掲載
    そのURLだけを知っている人が閲覧可能です。公開URLはランダムなアルファベットで作成されます。非掲載によるスペースの公開は不動産物件の公開に適しているでしょう。
  • パスワード保護
    非掲載URLにパスワードを設定します。IDを伴わないため誰がアクセスしたか特定することはできません。スペースの公開を限定的なものにしたいが、万が一第三者に見られても問題ないスペースに対して適用してください。
  • プライベート
    Matterportアカウントを持っておりID・パスワードを使ってログインしなければスペースを見ることができない設定です。工場や建設現場など第三者に見せることができないスペースや、アクセスした人のログを記録する必要がある場合に使用します。企業における施設管理、製造現場、建設現場を撮影した場合は必ずプライベート設定にすることを推奨します。

アドオン機能の紹介

Matterportでは、基本的な編集機能に加え、サブスクリプション料金以外に追加料金を支払うことで利用できるアドオン機能も提供されています(一部無料あり)。

図面式フロアプラン

PDF・SVG・PNG形式で平面図を作成します。

MatterPak

ASCII形式の点群データ、OBJファイル(メッシュ用画像付き)、平面図PDF、天伏図PDFのセットをダウンロードできます。

E57ファイル

長距離レーザースキャナーの業界標準フォーマットであるE57形式の点群データをダウロードできます。

CADファイル作成サービス

DWG形式の 2D CADファイルを作成してくれます。どこまで詳細に作成するかを選択することができます。

BIMファイル作成サービス

LOD200レベルのBIMモデルを作成してくれます。Revit形式とIFC形式で提供されます。
またBIMファイル以外にフロアごとのDWGファイルとRecap形式の点群もついてきます。

Autodesk Construction Cloud連携

Autodesk Construction Cloud(ACC)上でmatterportスペースを表示させRFIタグの発行や作業修正指示を出すことが可能になります。詳しい設定方法はこちらのページからご確認ください。

Googleストリートビュー

Matterportで撮影されたパノラマ写真をGoogleストリートビュー上に掲載することが可能です。

Matterport API/SDKの解説

Matterport SDKは、3D空間キャプチャをさらに拡張し、カスタマイズしたアプリケーションやインタラクティブなウェブ体験を提供するための強力なツールです。SDKを使用することで、Matterportのプラットフォームをシームレスに統合し、企業の独自のニーズに応じたソリューションを開発することができます。

SDKで実現できること

1. カスタムインターフェースの作成

Matterport SDKを使えば、デフォルトのビューアーに新しいボタンやカスタムインターフェースを追加し、視聴者が特定の操作を行えるように設定できます。例えば、不動産業者が物件の情報を表示するカスタムボタンを追加することで、顧客が価格や詳細情報を簡単に確認できるようになります。(ここに図をいれる)

2. APIを通じたデータ連携

SDKを利用すれば、Matterport空間データを他のソフトウェアやシステムと統合することができます。建設業では、BIM(ビルディングインフォメーションモデリング)システムとの統合が可能です。これにより、設計と実際の建設進捗を連携させ、作業効率を向上させることができます。

3. カスタムアクションの追加

SDKを使って、Matterport空間内で特定のアクションをトリガーすることができます。例えば、顧客が特定のエリアに入ると自動的にビデオが再生されたり、コンテンツが表示されたりすることで、インタラクティブな体験が可能です。これにより、商品やサービスの紹介を視覚的に強化できます。

まとめとお問い合わせ

Matterportの編集機能は、インタラクティブな3Dツアーの作成を簡単に行うことができ、様々な業界で活用されています。デフォルト機能を活用することで、迅速に質の高い空間体験を提供でき、アドオン機能やSDKを利用すれば、さらに高度なカスタマイズが可能になります。

Matterportの導入や具体的な使い方に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。私たちの専門チームが、最適なソリューションをご提案いたします。

Matterportの導入を、プロに相談してみませんか?

私たちファクトリー・イノベーションは、3次元測定器業界での長年のソリューションセールス経験と知識を活かし、お客様の用途に応じた適切なカメラの選定から、導入後のサポートまで、トータルでサポートいたします。

  • 記事を書いた人
    皆川要

    外資系3次元測定器メーカーFAROにて法人営業を担当後、3Dソリューション営業の経験と知識を活かし、ファクトリー・イノベーション株式会社を設立。建設業・製造業・不動産などのDXを具体的な形で提案しています。

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