ホビーやスポーツ用で人気の高い360度カメラですが、ビジネス用途としても活用が広がっています。
本記事では既にビジネスで360度カメラを活用されているお客様、またこれから活用を検討されているお客様へ向け、360度カメラのビジネス用途を拡大させる方法を説明しています。
360度カメラの活用を、プロに相談してみませんか?
ファクトリー・イノベーションは、豊富な経験と高度な技術力をもつ専門家が、あなたのニーズに合わせた最適なソリューションを提案いたします。360度カメラで撮影したデータをビジネスで最大限に活用したい方はぜひお問い合わせください。
360度カメラとは
360度カメラは、周囲全方向を一度に撮影できるカメラで、バーチャルリアリティ(VR)体験や遠隔内覧などに活用されています。リコーシータやInsta360などの製品が代表的で、これらのカメラは簡単に操作でき、360度の写真や動画を手軽に撮影可能です。物理的な現場に行かなくても、視覚的な没入感を与えることができるため、不動産業や建設業、観光業など多くの分野で活用されています。最新の360度カメラについてはこちらの記事をご覧ください。
Matterportとは
Matterportは、360度カメラや専用の3Dカメラを使って、実際の空間をデジタルツインとして3Dデータ化できるプラットフォームです。デジタルツインとは、物理空間を正確にデジタルで再現する技術で、遠隔で物件の内覧や施設の確認が可能になります。Matterportを使えば、スキャンデータをクラウドにアップロードし、関係者と共有したり編集したりできるため、効率的なプロジェクト進行が可能です。Matterportの詳しい説明はこちらからご覧いただけます。
360度カメラとMatterportを組み合わせて使うとできるようになること
360度カメラで撮影したパノラマ画像をMatterportにアップロードすると、簡単にデジタルツインとして活用することができます。具体的には、スキャンデータをクラウドで共有し、リモートで物件や施設の内覧ができるようになります。また、複数の関係者が同時にデータを確認しながら、プロジェクトの進捗を管理したり、建設現場や不動産の状態を遠隔でチェックすることができます。これにより、移動時間やコストを大幅に削減できるだけでなく、業務の効率化も期待できます。
リコーシータで撮影したパノラマ画像をMatterportにアップロードしたデータ
業界別の活用事例
建設建築分野
建設現場では、Matterportを使って進行状況の記録や安全確認を効率化することが可能です。工事の進捗状況を遠隔地から確認したり、クライアントに対して現場の状況をリアルタイムで報告することができます。また、過去のスキャンデータと比較することで、工事の進捗や品質を正確に把握できます。
プラントエンジニアリング
プラント施設では、設計やメンテナンスの際にMatterportを活用して、施設のデジタルツインを作成し、遠隔地からの監視やトレーニングに利用されています。プラントエンジニアは、施設の内部を事前に確認しながら設計や改修を行うことができるため、効率的にプロジェクトを進行させることが可能です。
商業施設
商業施設の管理やリニューアル時には、Matterportを使って施設内の状況を3Dデータとして保存し、リモートで共有できます。店舗レイアウトの変更や、新店舗のデザインプランをリアルタイムで確認しながら、関係者と協議することができるため、迅速な意思決定が可能となります。
不動産
不動産業界では、Matterportを使ったバーチャル内覧が一般的になりつつあります。物件の内部を360度で撮影し、潜在的な購入者や賃借人に対して、物理的に現地を訪れることなく物件を内覧してもらうことができます。この手法は特に遠隔地の購入者や多忙な顧客にとって大きなメリットです。
観光・ホスピタリティ産業
ホテルや観光施設では、Matterportを活用して施設全体をバーチャルツアーとして提供することが増えています。旅行者は予約前にホテルの部屋や設備をリアルな3D映像で確認でき、安心して予約を行うことができます。また、観光地のデジタルツインを作成することで、リモートでの観光体験が可能になり、プロモーションの一環としても活用されています。
Matterportを使うために必要なもの
Matterportを使ってデジタルツインを作成するためには、以下の準備が必要です。
対応している360度カメラを選ぶ
Matterportは、リコーシータやInsta360といった特定の360度カメラに対応しています。これらのカメラを使用することで、簡単に空間のスキャンができ、Matterportのクラウドプラットフォームにデータをアップロードして3Dモデルを生成できます。カメラ選びは、スキャンする空間のサイズや用途に合わせて適切なモデルを選ぶことが重要です。Matterportに対応している360度カメラはこちらのサポートページをご確認ください。
Matterportクラウドのアカウントを開設する
Matterportの機能をフルに活用するには、クラウドアカウントの開設が必要です。クラウド上でスキャンデータを管理し、複数の関係者と共有することで、プロジェクト全体を効率的に進行させることができます。Matterportはさまざまな料金プランを提供しており、ビジネスの規模やニーズに合わせて最適なプランを選ぶことができます。Matterportクラウドについての詳しい説明はこちらからご確認ください。
※Matterportと360度カメラの接続方法はこちらのサポートページをご覧ください。
さらに精度の高いデジタルツインを作成する
高精度のデジタルツインを作成したい場合、Matterportのハイエンドカメラを利用することで、より詳細なスキャンが可能です。
ハイエンドカメラの紹介
Matterport Pro3
Matterport Pro3は、広い空間や屋外でのスキャンに特化した最新モデルです。高解像度のデータを素早く取得でき、特に大規模な建設現場やプラント施設での使用に最適です。また、屋外でのスキャンも対応しており、これまで難しかった外部環境のデジタル化も可能となります。
Matterport Pro2
Matterport Pro2は、屋内環境での詳細なスキャンに特化したモデルです。高精細な画像と正確な距離計測を組み合わせて、リアルな3D空間を作成することができます。不動産や商業施設の内覧に最適で、スキャンしたデータはMatterportクラウド上で簡単に管理・共有できます。
まとめ
360度カメラとMatterportを組み合わせることで、誰でも簡単にデジタルツインを作成し、業務の効率化やコスト削減が期待できます。建設、プラントエンジニアリング、商業施設、不動産、観光といった様々な業界で活用されており、今後もますます需要が高まると予測されています。Matterportを活用して、ビジネスのデジタル化を加速させることが可能です。ハイエンドカメラの選択によって、さらに精度の高いデジタルツインの作成も可能で、より詳細なデータに基づいた業務改善が期待できます。
以下のような課題をお持ちの方は、ぜひファクトリーイノベーションにご相談ください。
- 360度カメラを使ったスキャンの導入を検討しているが、どの製品が自社に適しているかわからない
- 既に3Dスキャナーを導入しているが、もっと手軽に測定したい
- 3Dスキャンデータの活用方法に悩んでいる
- 自社で保有している360度カメラの活用を拡大したい
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記事を書いた人皆川要
外資系3次元測定器メーカーFAROにて法人営業を担当後、3Dソリューション営業の経験と知識を活かし、ファクトリー・イノベーション株式会社を設立。建設業・製造業・不動産などのDXを具体的な形で提案しています。